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線から空間へ
2023
白い壁に落ちる織りの影の輪郭は、織りそのものに立体感を与え壁との間に明確な空間を生む。織物はそもそもが立体物の集積であると同時に、落ちる影の方向に向かって空間の見えない輪郭を描いている。
力が加わり弛んだ形に光があたり影が落ちる。鑑賞者の意識は、影という現象によって線状に落ちる影をイメージしながら織った1本の麻糸から大きな立体へと広がる。そして布を 床に展示することで、真正面から見ることができない。尚且つ見る方向を定めず回遊性を持たせている。周囲を歩いて鑑賞し、それによって見え方が移り変わることで立体として認識することができる。





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