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水たまり
2024
W900×D900×H210mm/ 楮、木材パルプ、画鋲 / 藍染
地面の上の水たまりは中央の窪みに向かって外側から乾く。だけど地面にも染み込んでいく。その水は地面の中を流れて湧き水となって小川を作り、川へ流れ込む。
このごく普遍的な水たまりの姿について制作した。 楮と木材パルプを藍染めしたものを棒状に置き、板でこねて円柱状に絞り、乾かしている。水たまりは窪んだ所に雨が溜まって出来るので、紙の棒の頂点が窪んだ形をしていて、そこから水たまりが地面に染み込んでいく様子を表現するために上から藍色のグラデーション状に染めている。
乾くことで形が固定されていく紙の繊維を使い、全体の形状や色は水が地中に染み込んでいる様を表すことで、内包される両義性を、素材の性質と形態のそれぞれで表現した。



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